COLUM「第38回 食肉産業展2013」
4月3日から5日までの3日間、東京ビッグサイトにて「第38回食肉産業展2013」が開催された。同じ時期に、「第16回ファベックス2013」「第10回デザート&スイーツ&ドリンク展」「「第1回食品&飲料PB・OEMビジネスフェア」「ワイン&グルメジャパン2013」「2013麺産業展」が同時開催され、会場となった東京ビッグサイト東ホールは、食品関係者で溢れかえっていた。
私のお目当てはコチラ。
(社)家畜改良事業団の研究者の方々からとても興味深いお話をいろいろ伺った。
なかでも面白かったのが、展示もされていた脂の融点のお話。
牛肉の脂の融点は魚に比べて高いからカラダに良くないとか、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の話とか、オレイン酸の話とか、牛肉の脂について諸説が飛び交っているが、研究者の方々からすると首を傾げたくなるようなものも多いらしい。例えばこちらの写真をご覧いただきたい。
和牛のロース断面でも、体表に近い部分と遠い部分では、脂の融点がこんなに違うそうだ。傾向としては体心に近づくにつれて融点は上がっていく。また寒い地方で育った牛の脂の融点は、暖かい地方で育った牛のそれよりも低くなる傾向がある。また同じ部分の脂の中には融点の違う成分が混在しているらしく、中ではマイナス30度でも固まらない脂分が検出されることもあるそうだ。
こんな素敵な研究を日々行っているにも関わらず、なかなか一般の人々がその成果を目にできることは少ない。ということで、今度研究所にお邪魔して取材させていただくことにしました。
ありがたい。
他にもいろんな食品会社や加工機械メーカーがブースを出しており、とても楽しい展示会だった。
一般公開すればいいのに。