COLUMN 「焼肉ビジネスフェア2014レポート」

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去る1月22・23日の2日間、池袋サンシャインシティ文化会館にて「焼肉ビジネスフェア2014」が開催された。この展示会は、焼肉業界の活性化のために「新しい食材」や「メニューの開発」、「繁盛店に繋がるハード・ソフトの提案」など、焼肉業界の貴重な情報発信の場として開催されている。また東京に続き、大阪でも2月4・5日に開催されるそうだ。ちなみに昨年の来場者は東京が12,928名、大阪が9,156名だった。

今年の出展の特徴としては、食肉業界のトレンドを反映してか、

●赤身肉、熟成肉

●牛豚鳥以外の食肉(主に馬肉)

●部位の細分化

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などが挙げられる。

また焼肉店の採算性向上に向けた

●ドリンクメニュー

●サイドメニュー(麺類等)

●デザート、スイーツ

などの出展も例年通り目立っていた。やはり肉以外でいかに儲けを出すかというのは課題なのだろう。

新しい試みとして、出展社とバイヤーのビジネスマッチングを目的とした個別商談会「バイヤーズデスク」が設置されていた。これは一般来場者向けではなく、出展社とバイヤーのマッチングを事務局が事前に行い、会期中に密度の濃い商談会を行ってもらうシステムだそうだ。新しい出展社向けのメリットだろう。

面白かったのはメキシコ産牛肉ブランド「若姫牛」。

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ちなみに牛肉の輸入元としてはオーストラリア、アメリカ、ニュージーランドに続いて第4位。メキシコからの輸出先としては、アメリカ、ロシアに次いで日本は第3位だそうだ。メキシカンビーフの特徴としては、部位ごとに切り分けて輸出しているため、届いたらそのまま使えること。メキシコ人は手先が器用で、細かい作業が得意なためだそうだ。そのため内臓の処理も丁寧に行うとのこと。確かに部位ごとに切り分けられた肉が展示されていたが、部位の標記が米国標記のままだった。せっかく「若姫牛」というネーミングを付けたのなら、部位標記も日本式にあわせたらもっと親しみが湧くのではないだろうか。

それから昨年に引き続き大手食肉会社を中心に、ユッケ、タタキなど生肉メニューの提案も行われていた。

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ちなみに卸値が1個あたり680円に対し、売価案が1,780円とある。やはり加熱処理、個食パックなどの原価を加えるとこのような値付けになってしまうのだろうが、この値段ではなかなか普及しないだろうな。

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